戦後から近代にかけての歩み

やがて戦後から5年目にあたる1950年、美和ロックにある転機が訪れます。それが日本銀行から注文された、現金輸送箱用の封印錠でした。この受注がきっかけとなり、美和ロックは現在の主力製品となっている、錠前や鍵の研究開発に乗り出し、1957年には当時の特殊法人「日本住宅公団」によって、公団住宅用錠前の指定メーカーとなり、それ以来大口の注文を獲得するようになりました。
やがて1972年には社名を三度改名して「美和ロック工業」として新たに生まれ変わった同社は、1977年に岩手県盛岡市に盛岡工場を、さらに1990年に三重県度に工場を設立します。そして、その3年後の1993年には美和ロック工業と美和ロック、加えて日本電子ロックという3つの関連会社が合併して、それに伴い本社を古巣の東京都港区に移転、ようやく現在の美和ロックの体制になりました。さすが国内シェア1位の会社ですね。美和ロックが戦前からあったという長い歴史には本当にボクも驚きましたね。
さて、そんな伝統企業の1つでもある美和ロックですが、製品の品質が高いというだけではなく、アイディアにおいても大変すぐれており、2013年には同社の製品である「Raccess(ラクセス)向けポップアップ式ID キー」がグッドデザイン賞を受賞しました。
続いては美和ロックに次ぐシェア誇る鍵メーカーGOALについてです。